著書の紹介:英語が苦手なオジサンの海外一人旅

2025年ソンクラン【やっぱりパタヤは最高】(前編)

4月の中旬、タイは一年でもっとも活気に満ちた季節を迎える。
ソンクラン(水かけ祭り)の時期だ。
今年もその熱気を感じたくて、3年連続でタイの地を踏むことにした。

羽田空港第2ターミナル

4月10日木曜日。

夕方まで日常の仕事に追われながらも、心の中はもうタイモードだ。
20時、自宅から電車で、羽田空港第2ターミナルへ向かう。

深夜便なので、もう少し遅く自宅を出ても搭乗時間には間に合うのだが、送っておいたキャリーケースの受け取り窓口が22時までだったので、それに合わせて自宅を出た。

羽田空港第2ターミナルの国際線は、初めて利用する。
2020年オープンの国際線エリアは、真新しさが残っていて、国際線らしいゆったりとした空間が広がっていた。
遅い時間で、利用客が少なかっただけかもしれないが。

チェックインは、日中にオンラインで済ませておいた。
搭乗手続きは、キャリーケースを自動手荷物預け機に流し入れるだけだ。

セキュリティチェックも出国審査も、待ち時間なしで通過。
免税店でタバコを買い、ラウンジに向かう。

POWER LOUNGE PREMIUMは、プライオリティパスで入場でき、食事もとれる。
食事は、紅鮭定食とスパイシーカレーだけだが、それでもカップ麺とおにぎりしかないラウンジよりは全然いい。

搭乗口近くの喫煙所で、Iさんを見つける。
Iさんは、今回の旅の同行者。一緒にソンクランに参加しないかと、Iさんの方から誘ってきた。

僕が会社員だった頃、某協会主催の研究会の部会長を仰せつかっていた。
Iさんはその協会の理事を勤めている。
年齢は僕より7歳年上だ。

午前1時半、定刻どおり離陸。
深夜便は、あまり得意ではない。1時間程度しか眠れなかった。

バスでパタヤへ向かう

定刻より10分ほど遅れて、スワンナプーム空港に到着。

前回の訪タイが前年の7月だったので、9カ月ぶりのタイだ。
飛行機を降りて入国審査場に向かって歩いていると、「ああ、帰ってきた」という感覚になる。
スワンナプーム空港で感じるこの感覚は、何回経験してもいいものだ。

空港からパタヤまでのバスを予約しておいた。
グレード高めの3列シートのバスだ。

パタヤ行きのバスは何度か利用したけど、このタイプのバスは初めての利用。
ホテルまでの送迎オプションを入れて、約1,500円。

バスの写真と値段をInstagramに投稿したら、連動するThreadsの方にコメントがついた。
送迎オプションより、ソンテウかGrabだろ。とのこと。

BoltでなくGrabと書くあたりから推測すると、パタヤ準初心者のコメントなのだろう。
パタヤの配車サービスは、値段的にも車の数的にも、GrabよりBoltに軍配が上がる。

少し解説をすれば、送迎オプションの価格は110THB。
Boltなら、過去の経験から100THB以下で済むと思うが、マッチングが手間だ。
ドライバーからメッセージが送られてきて、英語が不得手な僕は翻訳アプリのお世話になることもしばしば。
ソンテウは50THBだけど、同じ方面へ向かう客が集まらないと出発しない。

今回はIさんをアテンドしている。
移動手段でバタつきたくなかったので、送迎オプションを利用した。

バスは2時間弱で、北パタヤバスターミナルに到着。
ジョムティエンバスターミナル着だと思っていたので、少し驚いた。

ワゴンカーに乗り換えて、ホテルに到着したのが11時過ぎ。

まずはソイ6とWS

ホテルは、D Hotel。
前に宿泊したD Apartment 2とは、背中合わせで建っている。

D Hoteの方が、D Apartment 2より宿泊料が若干高めだ。
その違いを知りたいのもあって予約した。
結論を言うと、1Fのロビーの広さ以外に違いを感じなかった。

チェックイン時間前だったので、キャリーケースを預けて外出。
Iさんにホテル周辺の説明をしながら、ビーチロードに向かう。
ビーチチェアーに座り、マンゴージュースを飲みながらチェックインまでの時間をつぶす。

夕方5時。Iさんとホテルのロビーで待ち合わせ。
夕飯の後、まずはソイ6を案内する。

毎回のことだが、ソイ6の嬢の数には圧倒される。
おそらく地球上で唯一無二の場所だろう。

ソンクランの2日前だったが、すでに一部で水かけが始まっていた。フライングし過ぎだ。

WS(ウォーキングストリート)へ移動。
Iさんを連れて行くには、まずはベタな所が良いだろうと、BACCARAに入店。

BACCARAで案内されたのは、一番奥の客席。すぐ隣でお立ち台待ちの嬢たちが待機している。
席につくと、さっそく待機中の嬢から声をかけられる。

だが僕が気になったのは、声をかけてきた嬢の後ろにいた嬢。
齊藤なぎさ(元イコラブ、実写版「推しの子 」ルビー役)に激似だ。

二人を席に呼び、僕とIさんの隣に座らせる。
スマホで齊藤なぎさの写真を見せて、似てるよねと言うと、皆さん納得。本人は初めて言われたと答えるが、本当だろうか。
Iさんも、齊藤なぎさ嬢を、えらく気に入ったようだった。

その後、Pin-upとXSを回って、ホテルへ戻る。
飛行機の中ではほとんど寝れなかった。チェックイン後に2時間ほど仮眠したけど、さすがに疲れた。

二日目のソイ6

少し早い昼食にIさんを連れて行ったのは、Dang-Dum Restaurant。もちろんマッサマンカレーを食べるためだ。

Iさんは、2年前のソンクランに友人数人と日帰りで来たのが、唯一のパタヤだ。
土地勘がないIさんには、パタヤの主要道路だけでいいので、頭に入れておいてもらいたい。
そうでないと、後々僕の方が大変だ。

昼食の後、Iさんに周辺の案内をする。
パタヤカン(セントラルパタヤロード)をビーチロードへ向かいながら、ソイブッカオ、セカンドロード、ビーチロードの位置関係と、ソンテウが走る方向を説明。

ビーチロードを南下し、Mike Shopping Mall Anasの中を通ってセカンドロードに出る。
セカンドロードからホテルには、ソイニュープラザを通り抜けるのが一番近いけど、わからなくなったら、Myth Nightを抜ければソイブッカオに出ると教えておいた。

夕方は、パタヤ在住のKさんと飲みに行く約束をしている。Iさんも一緒だ。

ホテルの前でKさんを待っていると、向かいのマッサージ屋の前では、オバチャン数人がスイカを食べていた。
タバコを吸いながらそれを眺めていると、一緒に食べないかと声をかけられる。
ここはパタヤだ。遠慮なくご相伴にあずかることにした。

オバチャン達と雑談をしていると、Kさんが到着。Kさんとは、1月に大阪で会って以来の再開。
パタヤカンのレストランで夕食を食べ、ソイ6へ向かう。

実はIさん、昨晩の齊藤なぎさ嬢が気に入ったようで、早々に入店してペイパーしたいと言っていた。
けれどもBACCARAの開店時間前だったので、まずはソイ6へ行くことになった。

さてさて、この日のソイ6での出来事は、ここで書くのは控えることにする。
結果だけ言えば、IさんはBACCARAへ行かず、僕は一人でホテルに戻った。

ソンクランが始まる

4月13日。ソンクラン初日。
ソイブッカオでも昼過ぎから水かけが始まっていた。

パタヤの水かけは節操が無い。街中どこでも、誰彼構わず水が浴びせられる。

前年7月に宿泊した、ソイ7やソイ8のホテルなら、ずぶ濡れになるのを覚悟して外出するか、ホテルに引きこもるかしか選択肢がない。

D Hotelは、そういう観点では立地が良い。
D Hotel付近から北側のソイブッカオは、水かけしている箇所がわずかで、ワンライ(4月19日)を除けば、ほぼ濡れずにパタヤカンまで出ることができる。

ホテルの向かいのマッサージやランドリーへは、もちろん、全く濡れずに行ける。

午後16時、KさんIさんとホテル前で待ち合わせ。
Iさんか時間になっても来ないと思っていたら、昨日スイカを頂いたマッサージ店にいた。

水かけの装備を整え、ソイ7へ出陣。
盛り上がってそうなバービヤに入り、水かけを楽しむ。

還暦過ぎのジジイが水鉄砲を持ってはしゃぐ姿は、滑稽に見えるかもしれないが、パタヤはそれを許容してくれる街だ。

その後ソイ6に移動。
三日連続のソイ6だが、前日までとは違い、全店がソンクランモードだ。
前日も入店した店を拠点に、水かけに興じる。

ソイ6は、ソイ7やソイ8に比べて道幅が広いので、単純な水かけなら面白さが半減する。
ただ、ソイ6嬢と水かけ遊びができるのは、そのビハインドを覆して余りある。

19時ころ、水かけにも疲れてきたので、Kさんと別れ、僕とIさんはホテルに戻ることにした。

BACCARAを覗くと

夕飯を食べ、22時ころにWSへ向かうソンテウに乗るため、ビーチロードに出る。
だがなかなかソンテウが捕まらない。

やっと捕まえたソンテウは満員状態。Iさんが無理やり乗り込んだタイミングで、僕を残して発車してしまった。
その後もソンテウは捕まらず、僕はWSまで歩くことになった。

WSに到着し、Iさんに連絡を入れても反応がない。
想像はついていたが、BACCARAを覗くと、Iさんがペーパーの説明を受けていた。ただし相手は、齊藤なぎさ嬢とは別の嬢だった。

Iさんを残してBACCARAを出て、PALACEに入る。

僕が入店して間もなく、後ろの席に日本人の若者(おそらく20代)二人組が座る。
パタヤで、ちゃんとした日本人の若者を見かける機会は少ない。
パタヤで見かける日本人は、オジサンかタトゥーの入ったヤカラばかりだ。

中国人や韓国人と比べても、日本人の若者は、圧倒的に数が少ない。
今の日本人の若者にとって、パタヤは魅力的な街ではないのかもしれない。

僕の後ろに座った若者たちの目に、片言の英語でゴーゴー嬢とバカ話しをする日本人のオジサンは、どう映ったのだろうか。
彼らは嬢を隣に呼ぶこともなく、ワンドリンクで帰って行った。

ソイ8へ出陣

この日は、朝から15時(日本時間17時)まで仕事。
申し訳ないが、Iさんは放置させてもらった。

夕方、Iさんとソイ8に向かう。

ビーチロードとの角にあるバービアに入り、ソイ8側のカウンター席に座ると、隣にいた小太りのオジサンに声をかけられた。
中華系シンガポール人だと挨拶された。

オジサンは、ソイ8の入口に立っている警官を指さして、彼らはホース式の高圧水鉄砲を取り締まっていると教えてくれた。
さらには、没収した高圧水鉄砲は、裏で販売業者へ横流ししていて、警官のお小遣いになっていると、タイらしい裏話も教えてくれた。

タイでホース式の高圧水鉄砲は、違法だ。
過去に、高圧水鉄砲で失明した事件があり、それを機に違法になったそうだ。

水かけに興じていると、雨が降ってきた。
水かけにもやや飽きてきたタイミングだったので、一度ホテルに戻ることにした。

ソイ8を出たころは小降りだった雨は、ホテルに着くころには土砂降りになっていた。遠くで雷も鳴っている。

しばらく止みそうもなかったので、この日はそのまま終了。

後編はこちらから

 

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