昨年に続きパタヤのソンクラン(水掛祭り)に参加してきました。
今年のソンクランは、色々な意味で「あつかった」記録です。
5ヵ月ぶりのタイへ向かう
4月11日。成田空港第一ターミナル。
いつものように送っておいたキャリーケースを受け取り、ZIPAIRのカウンターへ。
自動手荷物預入機も、セキュリティチェックもさほど混んでおらず、京成線成田空港駅に到着してから、40分ほどで制限エリアに入ることができた。
前回(2023年11月)は時間がなくて入れなかったラウンジ「NOA」で食事をしようと向かった。
だが、入り口前に30人ほどの行列ができていて入れない。
行列が縮まる様子もない。
空港ラウンジはラーメン店とは違う。客の回転が早いはずがない。
成田空港第一ターミナルの制限エリア内では、プライオリティ・パスで入れるラウンジがここしなない。
以前は利用できたKALやANAのラウンジが使えなくなっている。
空港ラウンジは、搭乗時間までの空き時間を快適に過ごす場所。
長時間並んで入るのは本末転倒だ。諦めて搭乗口へ向かう。
搭乗口へ向かう途中のセブンイレブンにも大行列ができていた。
そもそも成田空港は、ラウンジや店舗のスペースが足りていないのかもしれない。
搭乗口近くの軽食店に入り、うどんとビールを頂く。ここはガラガラだった。
15分ほど遅れて離陸。スワンナプーム空港へも10分ほど遅れて到着した。
入国審査は、思った以上に早く抜けることが出来た。
きっとタイの首相が、空港視察でカツを入れた効果だろう。
タクシーの待ち合わせ場所へ向かう前に、ARLの駅近くにある両替所へ行く。
ここにある両替所は、空港ビル内で例外的にレートがいい。
この時、空港ビルの他両替所との差は、1万円の両替で180THB(約700円)だった。
両替所が混んでいたので、5分遅れでタクシーの待ち合わせ場所に到着。
パタヤに向かう。
ホテルに到着したのが、深夜0時半。
ホテルには深夜に到着することを、念の為メールで知らせておいた。
ホテルはAugust Suites Pattaya。セントラルロードとセカンドロードの交差点近くにある。
軽くシャワーをあびて外出。
ソイブッカオのケバブ屋で軽く腹ごしらえしてから、ツリータウンのバービア街へ。
客引きに誘われるまま入ったバービアで、明日から水掛けが始まると教えられた。
ソンクラーンは、3日間だが、今年は12日から水掛けが解禁されるようだ。
時間は深夜2時。日本時間なら早朝4時になっていた。
ホテルに戻って爆睡。
去年とは違う水掛け祭り
ソンクランは、4月13日から15日の3日間。祝日で学校や会社は休みになる。
4月13日が老人の日、4月14日が家族の日、そして4月15日がタイ正月というのが、その建付のようだ。
加えて2024年は、4月14日が日曜日だったので、4月16日も振替休日だった。
さらに、タイ政府がユネスコ無形文化遺産登録を記念して、急遽2024年4月12日(金)も特別公休日にしたため、2024年のソンクランは5連休になった。
ユネスコの無形文化遺産に登録されたのが2023年12月で、4月12日を特別公休日に閣議決定したのが、2024年2月だ。
この柔軟性は、さすがだと思う。日本では無理だろう。
こんな背景もあって、4月12日からのフライング水掛けを、パタヤ市の行政側も容認したそうだ。
パタヤの水掛けはソンクラン後も続き、4月19日のワンライでクライマックスを迎える。
例年でも7日間も水掛けが続くのだが、2024年は1日多い8日間になった。
1週間も祭りが続くと、通常は中だるみするもの。水掛休止日や早期終了日が発生しがちだ。
実際、僕が体験した2023年はそうだった。だが、2024年は違っていた。
水掛け祭り期間の8日間、毎日夜遅くまで、いたる所で水掛けが続いていた。
2023年は、15時くらいにスタートした水掛けも、17時頃にはポリバケツに用意していた水が底をつき、18時には通常営業に戻る。
ソンクラン初日の13日とワンライの19日を除けば、そんなお店が多かった。
ところが今年は、ほとんどの店が20時を過ぎても水掛をしていたし、深夜0時を過ぎてもファランたちの熱い水掛け合戦が続いている店もあった。
パタヤでの生活
2024年4月は、タイを含む東南アジア全体が熱波に襲われていた。
パタヤも、僕が滞在していた10日間、最高気温は連日33℃を超え、最低気温も27℃以下になる日が一度もなかった。
湿度も高くて、体感温度が40℃を超える日が続いた。
タイは好きだが、暑いのは苦手だ。
日中は、歩いている途中で氷水を掛けられたら、逆に感謝したいくらいだった。
まだ気温が上がらない午前中に外出が必要な用事を済ませ、夕方まではホテルのプールで過ごすか、部屋で仕事をしていた。
15時半(日本時間の17時半)までは、仕事の連絡が入る可能性があるので、念のため外出は控えた。
フリーランスなので、時間の拘束はないが、仕事を継続するには仕方ない。
夕方、日本から持参した水鉄砲で武装し、外出する。
ソイ7やソイ8のバービアで、ファランに混じって、水掛け遊びに興じる。
2時間ほど遊んだ後に、一度ホテルに戻る。
水掛け遊びは、それなりに体力を消耗する。このくらいの時間で切り上げるのが、僕には合っている。
20時過ぎに、再び外出する。
飲みに行くのが目的だが、水鉄砲は携帯する。
パタヤにきて間もない頃、22時を過ぎていたら大丈夫だろうと、手ぶらでソンテウに乗り、ツリータウンに向かった。
しかし、ツリータウンに到着する頃には、ずぶ濡れになっていた。
そのままツリータウンのバービアで飲んでいたけど、丸腰では心もとない。
それ以来、夜の外出時も水鉄砲を携帯することにした。
NちゃんとRちゃん
水掛け遊びに少し飽きてきた4月17日。
タイ人のNちゃんとRちゃんが合流。
Nちゃんは僕の友人の知り合い。前回もバンコクで会っている。
RちゃんはNちゃんの友人で、僕とは初対面。
イサーン(タイ北部地方)の出身で、生まれて一度も海を見たことが無いらしい。
それを聞いたNちゃんが、車でイサーンからパタヤまで連れてきた。
セントラルフェスティバルで待ち合わせ。
そのままビーチへ移動して、パラソル付きのビーチチェアに座りビールで乾杯。
ビーチチェアは有料のはずなのだが、Nちゃんが交渉するとタダになった。さすがだ。
Rちゃんは大人しい娘で、初めて海を見てもっとはしゃぐかと思ってたら、全くそんなことはなく、淡々と海を眺めていた。
翌朝、Nちゃんの車でパタヤ観光へ出かける。もちろんRちゃんも一緒だ。
まずは、ワット・カオシーチャンへ向かう。
ワット・カオシーチャンは、巨大な仏像が山の斜面に彫刻されている寺院で、パタヤ中心部からは車で30分ほどかかる。
お世辞にも便が良い場所ではないが、向かう途中には高級ホテルが点在していた。
本当のセレブは、ビーチロードのリゾートホテルではなく、こうゆうホテルに滞在するのかも知れない。
ワット・カオシーチャンには、初めて訪れた。
パタヤの定番観光スポットは巡ったが、ここは来る機会がなかった。
その後、タイ海軍の軍港へ移動する。
敷地入口でIDカードのチェックがあったが、チェックされたのは運転しているNちゃんだけだった。
タイ人が同伴していれば、外国人の僕も入れるようだ。
軍港には、世界一小さい空母と言われている、空母チャックリー・ナルエベトが停泊していた。
タイ人は空母の中まで入って見学できるが、さすがに外国人の僕は入れてもらえなかった。まぁ当然だ。
昼食にNちゃんが向かったのは、Kai Yok Krok Chicken Mortar。
後で調べたら、過去にTJチャンネルで紹介された、セクシーソムタムの店だった。
「タイ・パタヤの行列ができる美人お姉さん屋台料理店がマジで美味すぎた!!」
しかし店の前には、長い行列ができていて、入店を断念。
Pa Boon Caféまで移動して昼食をとった。
NちゃんRちゃんとは、一度別れて夜に再合流。
ウォーキングストリートのMUZZIK CAFEで待ち合わせ、そのままそこで少し飲んだ後に、3人でTantra A GoGoへ行くことになった。
Nちゃんが、Rちゃんにゴーゴーバーを見せたかったようだ。
しかし・・・。
ゴーゴーバーは、女性を連れて入る場所じゃない。
NちゃんとRちゃんが横にいると、いつものようにスケベオジサンに変貌できない。
これじゃ全く楽しめない。
Tantraは短時間で切り上げ、クラブZEUSへ移動。
健全に飲んで、NちゃんRちゃんと別れた。
いつもと違うワンライ
4月19日。
この日はパタヤのワンライ。水掛け祭りの最終日だ。
朝10時。知人のKさんが、バイクでホテルまで迎えに来てくれた。
Kさんのバイクに二人乗りして、パタヤの中心部を周ってみたが、水掛けが始まっている様子がない。
唯一盛り上がっていたのは、ウォーキングストリートの奥のインド人街だけだった。ただし昨日の夜からの続きのようだ。
長くパタヤに在住しているKさんも、この状況には驚いていた。
例年なら、ワンライの日は、朝からそこら中で水掛けが始まる。
今年の水掛け祭りは、中だるみがなく毎日しっかり水掛けをしていた。
さすがに1週間もそれが続いて疲れたのもあって、スタートが遅いのだろうと、Kさんは分析していた。
セカンドロードのBistro Wine Cafeで時間を潰した後、セントラルロードにあるKさんの知り合いの飲食店に行くが、臨時休業だった。
そもそもソンクランは、家族が一堂に集って新年のお祝いをする期間だ。きっと家族で帰省しているだろう。
どうしようかとお店の前で相談していたら、隣りの店のオバチャンから、こっちで水掛けすればと声をかけられたので、誘いに乗らせてもらった。
夕方になり、ビーチロードへ移動すると、ワットチャイモンコンパレードに遭遇した。
何台もの装飾されたトラックが連なっている。
ライブ演奏しているトラックや、若い女性を乗せたトラックもあって、およそ寺院のパレードとは思えない。
その一角に、お祓いしているトラックがあった。
沢山のタイ人が、トラックの上の僧侶に、水が付いた小型竹箒で頭を叩いてもらっている。
僕もタイ人に混じってお祓いをしてもらった。
何にご利益があるのかは、今も分からない。
その後ソイ7、ソイ6のバービア街を巡る。
Kさんの、水掛け疲れ説を聞いたせいか、バービア嬢たちが、心なしお疲れぎみに見えた。
かく言う僕自身も、かなり疲れていた。
盛り上がるのは、まだまだこれからだと分かっていたが、19時過ぎにKさんと別れ、ホテルに帰還した。
祭りの後
4月20日。
街は、いつものパタヤに戻っていた。
店の前のポリバケツは無くなり、椅子やビリヤード台に掛けられていたビニールシートも剥がされている。
祭りの余韻はない。
ソンテウに乗り、ソイLKメトロに向かう。
突然の放水攻撃に身構える必要はない。こんな穏やかな気持ちでソンテウに乗るのは久しぶりだ。
ソイLKメトロは、水掛け祭り期間中に一度だけ足を運んだが、意外にも、ほとんどの店が水掛けしていなかった。
ただ、ソイLKメトロに向かうまでのソイブッカオが難所だ。どう頑張ってもずぶ濡れになってしまう。
セカンドロードからソイ・ダイアナを通るルートなら被害も少なそうだったが、ホテルからは遠回りだ。
ウォーキングストリートは、水掛祭り期間中、ガッツリ水掛していた。
冷房の効いたゴーゴーバーへ、ずぶ濡れ状態で入店したくない。風邪を引いてしまう。
水掛祭り期間中は、ゴーゴーバー遊びを控えていた。
ANGELS、KINK、DOLLS、LAS VEGAS。ゴーゴーバーを周る。
純粋なスケベオジサンに戻ることができる。ただただ楽しい。
翌朝11時。
予約していたタクシーに乗り、スワンナプーム空港へ向かう。
パタヤに宿泊した10日間で、水掛けがなかったのは、初日と最終日の2日間だけだった。
水掛けは楽しいが、さすがに8日間も続くと食傷気味になる。
水掛け祭り期間中は、パタヤの夜遊びは、どうしても制限される。
夜遊び目的なら、水掛け祭り期間は避けた方がいいだろう。
今年はユネスコ無形文化遺産登録の後の初めてのソンクランで、いろいろ特別な事もあったようだけど、来年はどうなのだろう。
ただ個人的には、十分に水掛け祭りを堪能したし、来年は参加しなくても良いかなと思った。
そんな事を思い巡らせながら、タクシーの窓に流れるタイの風景を眺めていた。。
スワンナプーム空港で
スワンナプーム空港の荷物預り所にキャリーケースを預け、ARLでパヤタイ駅まで行き、タクシー乗り場へ。
バンコクのタクシーは、相変わらず吹っ掛けてくる。3台目でまともなタクシーを捕まえ、タープラチャン市場へ向かう。
タープラチャン市場でプラクルアンを物色。我ながらマニアックだと思う。
夕方、Body Care Works Soi 18へ寄り、スワンナプーム空港に戻る。
Body Care Works Soi 18については、別の記事を読んで頂きたい。
【バンコク】ベトナム理髪店&韓国アカスリBody Care Works Soi 18【体験記】
出国審査を抜け、MIRACLE LOUNGEで搭乗時間まで時間を潰した後、航空券に印刷されていた搭乗時間(BOARDING TIME)の少し前に搭乗口に向かった。
ところが搭乗口まで行くことができない。
スワンナプーム空港は、3階のコンコースにある搭乗口別の入口から、2階の搭乗口へ向かう構造だ。その3階の入口が閉まっていた。
3階はコンコースなので、待合の椅子も少なくて、床に座り込んでいる人もいた。
スワンナプーム空港は何度も利用している。航空券に記載されている搭乗時間は、2階の搭乗口が開く時間のはずだ。
ZIPAIRが特別なのか、この日が特別なのか、航空券に印刷されていた搭乗時間まで3階の入口が開かなかった。
2階でも30分ほど待たされて、ようやく搭乗。これなら、もう少しラウンジでゆっくすればよかった。
翌朝、定刻よりやや早く成田空港に到着。
電車の乗り継ぎタイミングも良くて、9時過ぎには自宅に到着した。
そして否応なしに、いつもの日常が始まった。
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