2025年5月某日。
大阪・夢洲で開催中の大阪万博(EXPO2025 大阪・関西万博)に行ってきた。
今回は、大阪万博全体の紹介はひとまず置いておき、タイパビリオン訪問の記録を中心にまとめておく。

タイパビリオンの事前予約
大阪万博では、人気のパビリオンやイベントをスムーズに楽しむため、事前予約が推奨されている。
予約方法は、2カ月前抽選、7日前抽選、3日前の空き枠先着予約、当日予約の4種類だ。
アメリカやイタリアなどの人気パビリオンは事前予約すら困難なことが多いが、タイパビリオンは比較的空きがあり、予約が取りやすい印象を受ける。
実際、私は7日前・3日前の段階では人気パビリオンの予約は取れなかったが、タイパビリオンはすんなり予約が取れた。
当日予約でも、時間帯によっては空きが出ることがある。

※上記は5月の平日訪問時の状況。時期や時期や曜日によって異なる可能性があることをご承知おきください。
タイパビリオン「VIMANA THAI」
パビリオンは、タイの伝統的建築様式「サーラータイ」をモチーフにしたデザインで、左右対称の建物を鏡の反射を用いて片側だけで表現しているのが特徴。

入口前には、タイの象徴ともいえる象の形をした木製オブジェが設置されており、来場者を迎えていた。

訪問当日、パビリオン前には30〜40分程度の待機列ができていた。
SNSで話題になっていた「無料マッサージ」は、早い時間に予約が埋まってしまったようで、すでに受付終了となっていた。
入口横にはステージがあり、その日はムエタイのショーが行われており、多くの人が足を止めていた。

エントランス〜シアター
入場後、まず通されるのがシアター前のエントランス。
最初に印象的だったのは、会場内に漂う「タイの香り」。おそらくは奥の調理場からの香りと思われるが、この香りが記憶を刺激し、プルースト効果のように過去のタイ旅行の記憶がよみがえる。
エントランスでは、スタッフがタイ語のあいさつ(「サワディーカー」「サワディークラップ」など)を来場者にレクチャーしており、和やかな雰囲気が漂っていた。

シアターの準備が整い入場。
入口は左右に分かれており、右側が優先入場口で、事前予約者もここから入場案内された。
シアター内は座席数が少ないため、優先入場でない場合は、ほぼ100%立ち見になる。
シアター内は、床と背面を除くすべての壁面が大型スクリーンとなっており、全面中央には特徴的な突起が設けられている。

映像はタイの自然や文化を紹介するもので、何度もタイを訪れたことのある僕には既知の内容が多かったが、初めて訪れる人にはタイの魅力を存分に伝える内容だった。
映像の終盤では、スタッフが「サワディ」「サバイ」「マイペンライ」などのタイ語を、ジェスチャーを交えて紹介しており、場が一体感に包まれていた。

展示ゾーン(ヘルスケア&タイ料理)
シアターを抜けると、展示ゾーンへと続く。
大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に関連づけて、タイのヘルスケア商品や食文化が紹介されていた。

正直、タイのヘルスケアが国際的に評価されているという印象はあまりない。ただし美容分野に限定すれば、韓国と肩を並べる「美容大国」としての地位は十分にある。
タイの美容コスメや施術文化は非常に質が高く、個人的には、もっと強くアピールしても良かったのではと感じた。

売店・グルメゾーン
展示ゾーンを抜けると、売店とグルメエリア。

ここでは、タイ料理をテイクアウトすることができ、屋外のガーデンテラスでいただける。

ビールはタイの「Chang」のみの取り扱い。「Singha」や「LEO」はなかったが、僕はChang派なので問題なし。

ガーデンテラスの奥には、コンテナ型のブースがあり、ヘルスケア商品などのプロモーションが行われていた。
アンケートに回答すると、ノベルティグッズがもらえるサービスも実施されていた。
全体の感想
これといった派手な展示や体験型アトラクションはないものの、タイという国の魅力を多面的に体験できる、充実したパビリオンだと思う。
大阪万博を訪れる予定がある方には、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットだ。
なお、無料マッサージを希望する場合は、朝一番での予約がおすすめ。

大阪万博そのものも素晴らしく、機会があれば再訪したいと感じた。
タイパビリオン公式サイト

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