著書の紹介:英語が苦手なオジサンの海外一人旅

2018年 カンボジア(アンコールワット国際ハーフマラソンに参加)

乗り継ぎのため、バンコクへ

11月某日。仕事を終えて帰宅に戻り、夕食を済ませてから羽田空港へ向う。

深夜0時のバンコク行きの飛行機へ乗るために、少し余裕を見て20時過ぎに自宅を出たが、こんな時に限って電車の乗り継ぎがスムーズ過ぎて、思ったより早く到着。

チャックインも出国審査も、ほとんど並ばずに、予定より大幅に早くゲートを通過。
この時に初めて顔認証ゲートを経験した。やっぱり早い。

搭乗時間まで少し時間があるので、ラウンジで時間をつぶそうと思ったら、カード会社のラウンジを使えるカードを忘れて来てしまった。仕方ないので空港のカフェで時間をつぶす。
今回もエコノミーの航空券。ビジネスクラス以上が使える航空会社のラウンジは使えない。

搭乗時間が近づき、トイレで防寒シャツを脱いで登場ゲートに向かう。
11月の東京から、タイ経由でカンボジアへ行く。ワークマンで買った防寒シャツは暖かくて便利だが、1週間後に帰国するまでは不要だ。

スワンナプーム空港には定刻で到着。

入国審査で「次の国はどこだ」と聞かれる。
入国カードの「Purpose of visit」(滞在目的)に「Transit」(乗換)と記入していたので、当然の質問なのだろうけど、タイの入国審査で初めて質問を受けた。
ちょっとドキドキした。

日本語発音で「カンボジア」と答えると、一応は通じたらしく、カンボジア行きの航空券を見せろと言われる。
だが、乗り継ぎ便じゃないので、搭乗券は持っていない。

カンボジア行きのeチケットを、万が一にと印刷して持っていたので、それを見せて無事に入国審査を通過。

ドンムアン空港からカンボジアへ

カンボジアへは、ドンムアン空港からAirAsiaで向かう。

スワンナプーム空港からドンムアン空港への移動は、無料のシャトルバスを利用。
スワンナプーム空港の3番出口を出ると、すぐ右にAOT(タイ航空公社)のシャトルバスのカウンターがある。

カウンターにいたニーチャンに、ドンムアン空港行きのバスに乗りたいんだと言うと、ここでも航空券を見せろと言われる。
イミグレと同じくeチケットを印刷した紙を見せると、こんなに分かり難くていいのか?と思うスタンプを手の甲に押された。

シャトルバスの座席は、半分程度埋まって出発。日本人はオイラだけのようだ。
朝の早い時間帯。特に渋滞もなく50分ほどでドンムアン空港に到着。

AitAsia

AirAsiaの座席は狭かった。数時間前まで座っていたJALの「新間隔エコノミー」と比べると雲泥の差だ。LCCだし仕方ない。

1時間のフライトなので有料の座席指定もしなかった。

覚悟はしていたが3列シートの真ん中の席。しかも両脇は体格のいい白人のニーチャンだった。

タイからカンボジアへ向かう飛行機なので、機内アナウンスはタイ語とクメール語、そして英語だ。

英語の単語が断片的に聞き取れる程度のオイラだけど、それでもタイ語とクメール語の後に英語のアナウンスが流れると安心する。

シェムリアップ空港

シェムリアップ空港

は、評判どおりの小ささだ。
飛行機のタラップを降り、そのまま滑走路を歩いて空港建屋へ向う。

さったと入国審査を済ませようと書類を揃えていたら、関税申告書がない。機内で書いたのだが、そのまま置いてきてしまったようだ。

空港職員に関税申告書の用紙をくれと言うと、いいからそのまま入国委審査へ行けと言われる。
不安な面持ち入国審査を受けると、特になにも言われない。
なんだぁ無くても大丈夫じゃん!と思いつつ、キャリーケースを受け取って出口に向かうと、出口の手前で関税申告書を回収していた。
その場で関税申告書もらい、脇のテーブルで記入。無事に税関を通過し外に出られた。

マラソン受付でちょいトラブル

シャワーを浴びて一息ついた後、外出。
ホテルの入り口にたむろしているトゥクトゥクの運ちゃんに地図を渡して、アンコールワット国際ハーフマラソンの受付会場に向かう。

エントリー会場は空いていた。
大会の二日前だし、混むのは前日なのかなと、勝手に納得する。

まずは、会場入り口脇のテント内に行き、張り出されている参加者リストから自分の名前を探し、エントリー番号を確認する。
このエントリー番号を、会場内の受付ブースで伝えると受付ができる。

張り出されている参加者リストはアルファベット順なのだが、何度見てもオイラの名前がない。
パタヤマラソンの受付でもトラブルを経験しているので、「またかぁ」って感じだ。

近くにいた係員のニーチャンに、持って来た予約票を見せながら「リストに名前が無いぞ」と言うと、ニーチャンはリストを再確認した後、オイラを会場内の一角にあるブースに連れて行く。
どうやらトラブル対応ブースのようだ。

会場入り口の案内

ブースの担当者は、「お前もか」と言わんばかりの感じで、オイラの予約票を受け取り、ブースの後ろに消えて行く。
数分後、エントリー番号がメモされた予約票が戻され、このまま受付ブースへ行って、この番号で受付しろと言われる。
言われたとおり教えられた番号で受付すると、ちゃんとオイラのゼッケンがあって、指定していたサイズの記念Tシャツも渡された。

多少のトラブルも、海外マラソンの受付なんてこんなものだと、妙に納得してしまう。我ながら強くなったものだ。

アンコールワット国際ハーフマラソン

アンコールワットの西の門をスタートし、アンコールワットの堀を回り、チャールズ・デ・ゴール通りをヘシェムリアップの市街地方面へ向かって南下する。
3Km付近の折り返し手前で、オリンピックメダリストの有森裕子さんに遭遇した。

アンコールワットの東側に広がる森林地帯の中の道は、前日のツアーで通った。
その時は、観光客を乗せたワゴンカーやトゥクトゥクが引っ切り無しに走っていたが、そこを通行止めにして走っている。ちょっと優越感。
それにしても木漏れ日の森林コースは、走っていて単純に気持ちいい!

レース中の給水は、紙コップでなくペットボトル。
飲み終わった給水のペットボトルは、子供たちが拾っていた。たぶん少しばかりのお小遣いになるのだろう。

コース沿道には、ペットボトルの回収係以外にも子供たちが大勢いて、みんな笑顔でハイタッチを求めてくる。
この屈託のない笑顔の子達とハイタッチできるだけで、100ドルを払う価値がある大会だと思った。

マラソンコース①

森林コースを抜けた10Km付近からは、遺跡エリアだ。撮影スポットでは、多くのランナーが足を止め、写真を撮っている。

集合写真を撮っている人達は、たまたまそこを走っていたランナー達が集まって撮っているようだ。オイラもちゃっかり写らせてもらった。

マラソンコース②

南大門からアンコールトムを出ると20Km地点。そしてゴール。
ほぼ3時間かって完走した。

マラソンコース③

トゥクトゥクは吹っ掛けてくる

ゴール後、ミネラルウォーターと完走メダルを貰い、しばし休憩。

近くに祭り半纏を着たオジサングループがいたので、オイラから声をかけた。
千葉のランニングサークルで、この大会には毎年参加していて、今回が4回目だとのこと。
実に羨ましいかぎりだ。

一息つき、帰りのトゥクトゥクを探そうと歩き出すと、すぐさま運転手の方から声がかかる。
値段を聞くと20ドルと、ふざけた金額を返答してくる。
おそらく、祭り半纏のグループと話していたのを見ていて、オイラが日本人だと認識したのだろう。

5ドルじゃないと乗らないよと言うと、今度はオネーチャンの所に連れて行くと言い出す。それも断ると、いつまで滞在しているんだとか、夜ならもっといい所へ案内するとか言ってくる。
ウザイので「No thank you」とだけ言って無視していると、やっと諦めて離れていった。

結局、別のトゥクトゥクを捕まえて、7ドルでホテルに戻る。本当は7ドルでも高かったと思っている。

シャムリアップに来て2日間、何回かトゥクトゥクに乗りたが、100%吹っ掛けてくる。
料金の最初の提示は、適正価料金の倍額を言うのが常套手段だと、この2日間で学習した。運転手から言われた金額の半値を逆提示すると、ほぼその金額で妥結する。
ちなみに、シャムリアップ市内からアンコールワット遺跡までは、トゥクトゥクで5ドルが相場のようだ。

カンボジアを出国

ベンメリアツアーからホテルに戻ったのは、ちょうど昼の12時。

ランチ後、ホテルに戻り、シャワーを浴びる。
事前にパッキングを済ませていて、着替えも用意しておいた。
さっきまで着ていた衣類やシューズは、全て部屋のゴミ箱に捨てた。そもそも棄てるつもりで持ってきたものだ。

海外旅行へ行くようになってからは、古くなった衣類は旅先で棄てようと、別保管するようになった。前日のマラソンで着ていたランニングウェアも、上下ともごみ箱行きにした。

レイトチェックアウトの時間を少し過ぎたけど、無事チェックアウトが完了。
お世話になったフロントのオネーチャン達に別れを告げてホテルを出る。

ホテルの前にいたトゥクトゥクで空港へ向かう。
トゥクトゥクは、空港の建物の前までは行かず、空港のゲートの手前で降ろされた。そこから100mほど歩いて空港の建物へ到着。

空港はガラガラで、チェックインや出国審査は、ほぼ待たずに通過できた。
おかげて、搭乗時間まで2時間ほど時間ができてしまいた。

搭乗口を確認して、ラウンジへ。
ビールと白ワインを飲みながら、ブログのネタを整理する。
せっかくなので米粉麺のヌードル(料理名は不明)も頂いた。美味しかった。

搭乗時間の少し前、ラウンジへ行く前に確認しておいた搭乗口に向かう。しかし、なぜか人がまばらだ。
掲示板を見ると、いつの間にか搭乗口が変更になっていた。
搭乗時間を間違えて乗り遅れたかと思い、少し焦ってしまった。

3泊4日のカンボジア(シェムリアップ)の旅が終わった。

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