著書の紹介:英語が苦手なオジサンの海外一人旅

2018年 バンコク(オジサン3人のバンコク旅行)

LCCでバンコクへ行こう

パタヤでお世話になったMさんと、地元の居酒屋で飲んでいた時、その頃はもう帰任にて1年近くなるMさんが突然つぶやいた。
「タイが懐かしいなぁ、LCCなら9,500円で行けるだよねぇ」

それが、今回の訪タイのきっかけ。

お酒の勢いもあって、一緒に飲んでいたランニング仲間のYさんも巻き込んで、3人で訪タイする具体的なスケジュールがその場で決まってしまった。

前夜に日本酒をガッツリ飲んでいて、思いっきり二日酔いの7月某日の朝6時。
Mさん、Yさんと京成線某駅で待ち合わせ。
オジサン3人がそろったところで成田空港に向かう。

空港に到着して少々時間があったので、レストランで朝からビールを飲みながら3人でバンコクでの予定の確認。
と言うか確認するようなコトもなかったけど、MさんYさんは、ビールが飲みたかったので。

JALを使うYさんと一旦別れて、第3ターミナルへ向かう長い動く歩道を歩いているとMさんが「ここって昔は電車で移動していたよね」と。
そう言われて遠い記憶から空港内を電車移動したことを思い出した。
調べてみたら、「シャトルシステム」ってヤツが2013年まで走っていた。
20年くらい前に1~2回だけ利用した覚えがある。

成田空港

初めてLCCのSCOOTを使った。

航空券は、プロモーション価格で片道9,500円だったのに、支払いの明細を見ると、手数料、空港諸税、旅客情報処理費、支払い手数料だのが加わる。
さらにオイラは座席指定をしたので座席指定料金も加わり、結局片道16、797円だった。
なんか腑に落ちない。
まぁ、新幹線の東京-新青森の料金とほぼ同じと考えれば、それでタイへ行けるのだから、安いのは確か。

成田空港でのチェックインはスムーズだった。
LCCだし30分くらい並ぶのを覚悟したけど、タイミングが良かったのか10分足らずでチェックインカウンターへ辿り着いた。

搭乗時間の少し前に、指定の搭乗ゲートに到着。
けど・・・、肝心の飛行機がいない。遅延の案内もこの時点では出ていない。

10分ほどして飛行機が搭乗ゲートに到着。台風の影響で到着が遅れたようで、これから乗客の入れ替えをする。

結局30分遅れで搭乗が開始。
LCCの不安定さと、それをカバーする順応力の高さを垣間見た。

バンコクに向かう飛行機の中、前日に飲み過ぎたオイラは、座ってすぐ爆睡。
気が付いたら富士山付近を飛んでいて、時計を見てちょっと悩んだが、結局1時間近く遅れて離陸したもうよう。

LCCなので機内で映画とか見られず、iPadに映画をコピーするのを忘れた、というか前日に飲み過ぎてコピーできなかったことを、めちゃ後悔する。
仕方なく、指差し会話帳で付け焼刃のタイ語勉強。

バンコク到着の1時間くらい前にCAから入国カードを受け取り、フォーマット変更に少し焦りつつも、何とか記入。

バンコクに到着

LCCの利用が初めてなので、ドンムアン国際空港も初めて利用した。

オイラのドンムアン空港の第一印象は「暗い」。

飛行機を降りてイミグレに向かう廊下は、絶対に照明が足りなくて、暗いのもあるけれど、国際空港らしい、その国の伝統工芸のオブジェとかは無く、名所や名産のポスターとかも少なくて、ホント殺風景だ。

イミグレは中国人で混雑していて、最後尾には40分待ちの案内が出ていた。

イミグレの列に並ぶ前に、入国カードの記入がチェックされていた。
一緒にいたMさんが機内で入国カードを書いていなったので、その場で5分くらい待つことになった。
そしたらこれが、ラッキー。

イミグレのブースが2つ増えて、後から列に並ぶ人は、そっちの列に誘導され始めた。
日本なら先に並んでいた人達に不公平にならないように、列を調整するのだろうけど、タイ人にそんな配慮はない。
オイラとMさんも新しい列へ並んで、5分でイミグレを通過。

空港からエアポートバスでBTSのモーチャット駅へ移動。

バスの中にはおばちゃんがいて、バスが動き出したら運賃の30Bを徴収して回る。
おっこれは、車掌さん・・・。
日本はワンマンバスになって久しいから、車掌って存在を忘れていた。
そう思っちゃうと、車掌の必須アイテム、デカいガマグチを首から下げてほしかったなぁ。

モーチャット駅からBTSに乗り、パヤタイ駅で一旦降りる。

JALを使ったYさんが、スワンナプーム空港から来るのを待つ。
LINEで連絡を取りつつ、Yさんとは10分くらいで無事に合流。

3人でホテルに到着。チェックインしようとすると、何やら不穏な雰囲気。
イヤな予感がしたが、案の定、オーバーブッキングで部屋が足りていない。
結局Mさんが隣接するコンドミニアムに宿泊することになった。タイクオリティだ。

部屋でシャワーを浴びた後、MさんYさんとホテルのロビーで再集合。

夕食までちょっと時間が早いので、ホテル近くのビアバーに立ち寄って、タイ流にシンハービールを氷入りのグラスで頂く。
タイに戻って来たぞ!って感じだ。

ウィークエンドマーケット

バンコク二日目の朝。昨晩は0時前に寝てしまったオイラは、6時過ぎに起床。
日本時間だと、深夜2時前に寝て朝8時過ぎに起きたのですから、まぁ普通かも。

ホテルのレストランで朝食ビュッフェをいただく。味はイマイチ。

朝食を終えてMさん・YさんにLINEをすると、Mさんから食あたりで動けないとの連絡。
パタヤに長く駐在して、免疫があるはずのMさんだったけど、残念ながら撃沈してしまった。

その日の夜便で帰国するMさんは、ホテルをチェックアウトし、オイラの部屋に寝ていることに。
Mさんには申し訳ないが、バンコク二日目は、Yさんと二人で出かけることにした。

まずはホテルの近くのマッサージ店へ入る。
古式マッサージは1時間300バーツ。パタヤでは200バーツだったので、やはりバンコクは物価が高い。
でもその分マッサージはしっかりした施術だった、と感じるのは気のせいか。

マッサージ後、BTSでモーチャット駅に行き、そこからチャトチャックのウィークエンドマーケットに向かう。
駅からの人の流れに付いていくと、何となくウィークエンドマーケットに到着する。

大きなマーケットと聞いていたので、入り口のインフォメーションで地図をもらう。
地図は日本語なんて書いていないけど、英語と中国語が書いてあって、中国語の方が結構理解できた。

腕時計の表示価格が150バーツだったので、100バーツ(約350円)なら買うよと店員に言ったら、即OKの返答。
もっと値切れたかもと思ったが、こちらからの言い値なので、100バーツで腕時計を購入。

オイラがその時着けていた腕時計は、CITIZENの電波時計。
日本では何の不満もないのだが、タイ時間に変更できなくて不便をしていた。
あと2日間だけ動けばいいって覚悟で安物を購入した。

MKでタイスキ

マーケットをYさんと二人で回っていると、徐々に飽きてきた。
やっぱり買い物は、面倒なコトも多いけど女の子と一緒がいい。

疲れてお腹もすいてきたオジサン二人は、マーケットを切り上げてクーラーが効いたレストランで昼食にすることで意見が一致。
ネットで検索すると、BTSの隣駅にBig-C(ショッピングモール)があって、その中にMK(タイのスキ焼き店)があったので、そこへ行くことにした。

タイスキを食べながら、Yさんと二人でビールの中瓶を6本も飲むと、昼間からほろ酔い状態だ。

MK

MKを出てBig-Cの中でお土産を物色。

オイラは職場のお土産のお菓子と、自分用のスポーツウェアを購入。
タイでは、日本では見ないスポーツブランドのウェアが売っている。オイラが買ったのは「FBT」と「VERA Sport」というブランドのウェアだ。

Big-Cでの買い物が終わり、Mさんの様子をLINEで確認すると、かなり回復した様子。

トゥクトゥクの運ちゃんに騙されるな!

バンコク3日目の朝。
昨晩は体調が芳しくなくて早寝したから、この日も6時間に起床。体調は、一晩寝て70%程度の回復。

まずはホテルのレストランで朝食を取りながら、Yさんと当日の予定を確認。
しかし三大寺院を周るということ以外は何も決まらず、具体的な行動はその場の流れでということになった。

とりあえずホテルをチェックアウトして、ナショナルスタジアム駅に向かう。
BTSの終点まで行けば後は何とかなるかなという、安易な考えだ。

ナショナルスタジアム駅を降りてラーマ1世通りに出ると、数台のトゥクトゥクが留まっている。

オイラがワット・ポーに行きたいんだと声をかけると、なぜか別の運ちゃんに変わる。
仕方なく、改めてワット・ポーに行きたいんだと言うと、なんか訳の分からないことを言いだす。
要約すると、

・今日は仏教の特別な日で、ワット・ポーは午後からしか拝観できない
・ワット・ポーの周辺には他にも有名な寺院が沢山ある
・先に周辺の寺院を回ってからワット・ポーへ行くのがお薦めだ
・周辺の寺院は川沿いに点在しているから、トゥクトゥクよりボートの方が便利だ
・だからワット・ポーではなく、船乗り場にトゥクトゥクで連れて行ってやる
・船乗り場へ行って、周辺の寺院を回るためのボートをチャーターしろ

かなり熱く語っている。信じたり断り切れない日本人も多いのだろうなぁと容易に想像できる。
なにを言うYさんも騙されかけていた。

声をかけた運ちゃんから別の運ちゃんに変わったのは、この運ちゃんが交渉役なのだろう。
言われるままに船着き場に行ったら、割高なボートをチャーターさせられたと思う。

「そんなのに騙されるわけねぇだろ!」と、日本語の捨て台詞を吐いて、Yさんを連れてその場を離れる。

ラーマ1世通り少し歩くと、流しトゥクトゥクがいたので声をかけると、ワット・ポーまでは150バーツ。絶対に値引きしない。
オイラが断ると、タイ語の捨て台詞を残して去って行った。

Yさんにやや不安の色が出始めたころ、流しのメータータクシーが捕まり、無事に乗車することができた。

タクシーの料金は約70バーツ。クーラーの効いたタクシーが約70バーツで行けるのに、なぜトゥクトゥクが強気の150バーツなんだよ。

タクシーでワット・ポーに向かったけど、カオッサン方面からのルートだったので、手前のワット・プラケオの前で降りることにした。

タクシーを降りると、すぐにタイ人のニーチャン兄ちゃんが寄ってくる。
Yさんの短パンを指差して、このままじゃワット・プラケオに入れないと言っている。

そんなことは分かっているので、Yさんか背負っていたリュックからズボンを取り出してその場ではき、これなら大丈夫だろうとドヤ顔でタイ人ニーチャンを見る。

するとニーチャンは、親指を立ててGoodと言った後、何か言ってくる。
いわく。

・今日は仏教の特別な日で、ワット・プラケオは11時からしか拝観できない
・ワット・プラケオの周辺には他にも有名な寺院が沢山ある
・周辺の寺院は川沿いに点在しているから、ボートの方が便利だ
 (以下省略)

ワット・プラケオの入り口に向かう観光客の列が、道を挟んだ反対側に見えているのにこんなコトを言う。

タイ人に限らず東南アジアの人は、日本人は金持ちなので騙しても構わないと思っている。
特にタイはタンブン(仏様にお供えをして徳を積む)をすれば罪が帳消しになると考えているので、その傾向が強い。オイラはそう思っている。

三大寺院からMBKセンターへ

オイラとYさんは、ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルンの順に三大寺院を周る。
寺院はどこも混んでいた。朝からツアーの観光客で溢れている。
何が仏教の特別な日なんだよと、苦笑してしまう。

5年前にオイラが一人で回った時と、時期的にも時間的にもそんなに変わらないのに、圧倒的に混んでいた。

二度目のオイラは、寺院そのものには新たな感動は無かったけど、5年前とはそこかしこに変化があって、それはそれで楽しめた。

残念なのは、ワット・アルン上部へ登れなくなっていたこと。
そこから眺めるチャオプライヤー川を挟んだバンコクの風景が、オイラは気にいていたのに、マジで残念。
安全面とかを考慮すると当然の処置なのだが、なんだかタイが普通の国になってしまったことに寂しさを感じた。

三大寺院を回り終えたのは、途中の昼食も取ったので、午後2時ころ。
だいぶ疲れてきたYさんとオイラは、昨日と同様にクーラーの効いた施設がいいということで合意。
MBKセンター(ショッピングモール)へ行くことにした。

ワット・ポーの入り口付近に留まっているタクシー数台と交渉したけど、MBKまで200バーツでないと乗車拒否。
車体に「TAXI-METER」の看板を付けているのに、メーターを使う気は全くないようだ。中には250バーツと言ってきた運ちゃんもいる。

MBKのすぐ近くからここまで約70バーツで来たオイラ達は、200バーツの料金提示に納得ができない。
停車中のタクシーは諦めて、流しのタクシーを拾うことにした。
10台目くらいでメーターを使ってくれるタクシーを拾えて、約80バーツでMBKに行くことができた。

MBKのフードコートへ入って、売店でビールを頼むと5時前には売れないとの返事。
そうだった。タイの法律では、5時前のお酒の販売は禁止されていた。

がっかりするYさんを横目に、フードコートに隣接するレストランの呼び込みに確認する。すると、レストランの中ならビールが飲めるとのこと。
このあたりのルールは、よく分からない。

帰国

空港へ向かうためBTSに乗る。
スワンナプーム空港へ向かうYさんとは、パヤタイ駅で別れる。

BTSのモーチャット駅を出ると、ドンムアン空港へ向う客待ちのタクシーが沢山いる。
その中から適当に1台を選ぶ。日本のようにタクシー乗り場に順番に並ぶような習慣は無いようだ。
タクシーは前日のことがあるので、メーターを使うか聞くと、当たり前だろうって顔をされた。
まぁ、王宮エリアのタクシーだけが特別なのかもしれない。

タクシーは、高速道路かと思うくらいガンガンに飛ばしてドンムアン空港に到着。

空港に着き、チェックインカウンターの場所を確認すると、チェックイン開始10分前なのに列ができていた。
この程度なら大丈夫かと、空港内を散策してチェックイン開始時間丁度に戻ると、列が3倍の長さになっていた。

1時間ほど並んでチェックイン。イミグレも同じくらい並んで、出国ゲートをくぐったのは、搭乗時間の30分前だった。やれやれ。

あまり時間はなかったけどラウンジで休憩。
ラウンジは空いていて、オイラの他に客は二人だけ、たぶん日本人。
オイラは体調が十分でなかったことと、タニヤで飲んだ中身の怪しいウイスキーのせいで気持ちが悪かったのでトイレでリバース。

飛行機に搭乗すると離陸前に爆睡。

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